
バンコク3大寺院、子連れでもワット・アルンなら楽しめる。その理由と行き方
ワット・ポー、ワット・プラ・ケオ、ワット・アルンはバンコクの3大寺院と言われています。
観光でバンコクを訪れた人の多くが足を運ぶバンコク最大の観光スポット。
ですが、バンコクの3大寺院巡りは、小さな子連れ家族には向きません。
理由は『暑い・歩く・並ぶ』の観光3大苦がそろっているから。大人だけで出かけても、暑さと人の多さで辟易して、全部回れずに戻ってくるケースが結構あります。
それでもせっかくバンコクに行ったら、1つくらいはお寺を訪れたいと思うもの。
子連れだけど3大寺院のどれかは見ておきたい、そんな家族には、ワット・アルンをお薦めします。
この記事では、子連れ家族にワット・アルンをおすすめする理由と、ワット・アルンの楽しみ方、行き方を書きました。
目次
バンコク3大寺院、子連れでもワット・アルンなら楽しめる。その理由と行き方
1. 子連れ家族にワットアルンがおすすめな理由
2. ワットアルンの楽しみ方
3. ワットアルンへの行き方
4. 服装には注意しよう
5. 寺院はタイの仏教文化に触れられる最高の場所
1. ワット・アルンを子連れ家族におすすめする理由
子連れ家族にワット・アルンがおすすめなのは、以下の理由から。
- アクセスしやすい
- 歩く距離が短い
それだけ?と思われそうですが、この2点が子連れ旅行では重要なんです。特にバンコク観光は暑いので、重要度は高まります。
子連れじゃなくても、時間がないけど3大寺院の1つくらいは観ておきたい人や、暑いのが苦手な人にも、同じ理由でワット・アルンはおすすめです。
1-1. アクセスしやすい
ワット・アルンに行くには、BTSサパーンタクシーン駅にある船着場サトーン・ピアからボートに乗ります。
3大寺院の他ふたつ、ワット・ポーとワット・プラ・ケオに行く時も、サトーン・ピアからボートに乗って行くのが主流です。
でもワット・ポーとワット・プラ・ケオの場合、ボートを降りてからお寺の入り口まで、結構歩かなければなりません。
またワット・ポーとワット・プラ・ケオの間を移動する時も、徒歩でそこそこの距離。大人でも結構体力を消耗します。正直子どもには厳しい距離です。
それに比べてワット・アルンはチャオプラヤー川沿いに位置しているため、ボートが目の前に到着。徒歩0分です。

ワット・アルンは、公共交通機関のBTSとボートを乗り継ぐだけで行けるので、子連れ家族でも負担になりません。
それにボートは子どもが喜ぶし、バンコクに行ったら一度は乗りたい乗り物です。
1-2. 歩く距離が短い
アクセスが良く、ボートに乗ったら徒歩0分で着くワット・アルン。
ワット・ポーやワット・プラ・ケオと比べて、敷地が小さいので、寺院の中で歩く距離も短いです。

もちろん、ワット・ポーやワット・プラ・ケオには、敷地が広いだけ見応えもあります。でも、それが子どもにとって楽しめる観光かと言えば、答えはノーです。
団体観光客も沢山いるので、チケットを買うのに並んだり、入場するのに並んだり。
また敷地内はかなり暑いので、小さな子どもだと歩くのがしんどくなります。
それに比べてワット・アルンは、大きな塔がそびえていて、その中段まで登るだけです。
塔は子どもにとってもわかりやすい建造物で、結構くいつきも良いです。
ボートでしかアクセスできないため、大型バスの団体観光客がいなくて、ワット・ポーやワット・プラ・ケオと比べて混雑が少ないのも子連れには有り難いですよ。
2. ワット・アルンの楽しみ方
ワット・アルンなら子連れでもこんなことが楽しめます。
- 塔に登る
- 写真を撮る
- 庭園で遊ぶ
- 魚に餌をあげる
2-1. 塔に登る
ワット・アルンに到着したら、まず入場して拝観しましょう。入場して塔の足元まで行くと、離れたところから見るのとは違った迫力があります。

入場は50バーツ/人。乳幼児は無料です。

▲チケット売り場
ワット・アルンへの入場は8〜18時の間ですが、チケットの販売は17時40分までなので、ご注意ください。
2-2. 写真を撮る
ワット・アルンは佇まいが美しい塔状の寺院。思わず写真を撮りたくなります。
ボートから撮る全景も、塔の足元から撮る見上げのショットも甲乙付け難いので、両方忘れずに撮ることをおすすめします。
また、小さいお子さん連れだと怖いかもしれませんが、塔の中段までは登れるので、そこで撮る写真も素敵です。
2-3. 庭園で遊ぶ
ワット・アルンの手前、川沿いには庭園があります。ここで少しくつろいだり、休憩したりするのも贅沢な時間の過ごし方。何しろバンコク3大寺院の目の前ですから。

庭園には犬や猫もいて、うちの息子は見つけるたびに、指差して喜んでいます。
2回目に行った時は、ちょうどすごく小さな赤ちゃん猫がいて、息子はやや興奮気味でした。

2-4. 魚に餌をあげる
ワット・アルンのチケット売り場横では、魚の餌を売っています。
あまり目立たないし、ほとんどの観光客はスルーするのですが、タイ人の中には餌を購入する人がいます。

なぜなら、タイでは魚に餌をあげることで徳を積めると考えられているから。なので、川沿いにある寺院では魚の餌を販売しているところが多いです。
実はパパLEO、大人だけでワット・アルンに来た時には魚の餌が売られていることに気づきませんでした。
でも息子は目ざとく発見。「魚に餌をあげたい!」と希望しました。
子どもは動物や魚に餌をあげるのが好きですよね。うちの息子も餌をあげられるところがあると、必ずやりたがります。
ワット・アルンで魚に餌をあげると、徳もたくさん積める気がしますし、子どもも楽しそうだし、一石二鳥です。


子連れで行かれた場合は、ぜひ魚に餌をあげてみてください。
3. ワット・アルンへの行き方
ワット・アルンに行くには、BTSサパーンタクシーン駅にある船着場サトーン・ピアからボートに乗ります。
ワット・ポーやワット・プラ・ケオがある対岸から渡し船で渡る方法もありますが、この記事ではワット・アルンだけに行って帰ってくることをテーマにしているので、そちらの方法には触れません。
3-1.サパーンタクシーン駅から船着場サトーン・ピアへ
サパーンタクシン駅から船着場までは、標識にしたがって行けば着きます。
船着場は駅に隣接しているし、観光客が大勢サパーンタクシン駅から船着場に向かうので、迷うことはないはずです。


サトーン・ピアでは、チャオプラヤー・ツーリストボートとチャオプラヤー・エクスプレスのボートに乗ることができます。
チャオプラヤー・ツーリストボートの売り場の方が立派で、こっちでチケットを買ってしまいそうですが、手前の右手にあるチャオプラヤー・エクスプレスのチケット売り場で、ワット・アルンと言ってチケットを購入しましょう。


チャオプラヤー・ツーリストボートでもワット・アルンには行けますが、料金がチャオプラヤー・エクスプレスの方がお得です。(どちらも乳幼児は無料)
- チャオプラヤー・ツーリストボート:片道60バーツ(約210円)
- チャオプラヤー・エクスプレス:片道20バーツ(約70円)

3-2.サトーン・ピアからボートでワット・アルンへ
チケットを購入したら、係員の指示に従ってボート乗り場に進みます。あとはボートに乗り込めばOK。

ワット・アルンはボートの進行方向左手にあるので、左側の席に座ると、ボートからもワット・アルンの写真が撮れて、おすすめです。
ボートに乗ってすぐ、左手にICONSIAMというショッピングモールが見えます。

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しばらく行くと、橋が見えてきます。

橋の下を通過して、またしばらく行くと左前方にワット・アルンの姿が。

サトーン・ピアからボートに乗って10分くらいでワット・アルンに到着です。
ワット・アルンに近くなったら、案内に従ってボート後方の降り口付近に移動しましょう。

3-3.帰りもボートでサトーン・ピアへ
一通りワット・アルンを楽しんだら、帰りもボートでサトーン・ピアまで戻ります。
帰りのボートもチャオプラヤー・エクスプレスとチャオプラヤー・ツーリストボートの2種類あるはずなんですが、パパLEOはいつもツーリストボートに乗っています。
スタッフらしきタイ人に「チケット売り場は?」と聞くと、いつもツーリストボートの方をすすめられるからです。

もしかすると高い方をすすめられているのかも?という疑問はあります。でも、いつもツーリストボートが先に来るので、直近で来るボートをすすめてくれていると良い方に解釈しています。
4. 服装には注意しよう
ワット・アルンを訪問する際の注意点に触れておきます。
ワット・アルンでは、肌の露出が多い服装での入場が禁止されています。具体的には、肩が出ているシャツやショートパンツは禁止です。

チケット売り場の横で肌を隠すための布をレンタルできますが、できればはじめから寺院への敬意を示した服装で出かけましょう。

5. 寺院はタイの仏教文化に触れられる最高の場所
以上、ワット・アルンを子連れ家族におすすめする理由と、楽しみ方についてまとめました。
最後にひとつだけ補足です。ワット・アルンをおすすめしているからといって、他の寺院をおすすめしないというわけではありません。
ワット・ポーやワット・プラ・ケオも素晴らしい寺院です。ただ、小さい子どもにはその良さを実感するのが難しいだろうと感じるので、この記事ではワット・アルンをおすすめしました。

3大寺院に限らず、寺院を訪れると、熱心に参拝しているタイ人の姿を見かけます。タイ旅行の際には、ぜひ寺院を訪れ、タイの仏教文化に触れてみてください。

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やや人見知りでおっちょこちょい。自分では気のいいパパだと思います。子育てや生活に関して、気になることは即ネットで調べ、興味がわいたら本でさらに深く理解する、という習慣があります。
5年間のバンコク生活を経て今は東京在住。久々の日本での生活が安定するまでしばらくかかりそうです。
詳しいプロフィールはこちら。
この記事の目次
バンコク3大寺院、子連れでもワット・アルンなら楽しめる。その理由と行き方
1. 子連れ家族にワットアルンがおすすめな理由
2. ワットアルンの楽しみ方
3. ワットアルンへの行き方
4. 服装には注意しよう
5. 寺院はタイの仏教文化に触れられる最高の場所