タイ旅行、WiFiやSIMなど通信手段がないと不安です。選ぶ時のポイント解説

2019-03-08

携帯・スマホが必需品になっている今、海外旅行先でもストレスなく電話・メール・ネットなどを使いたいと思いませんか?

気ままな一人旅行ならまだしも、家族や友達と一緒だと、別行動をした時の合流、はぐれてしまった時の連絡、または誰かが体調を崩してしまった時の対応と、何が起こるかわからないので、通信環境を整えて置かないと不安です。

タイ旅行でもそれは同じです。もっと言えば、タイ旅行の場合、通信手段を用意しておくことは必須事項です

なぜ、タイ旅行では通信手段が重要なんでしょう?

理由は、

安くて便利な移動手段であるタクシーに乗る時に、Googleマップが必需品だからです。

以前別の記事にも書きましたが、タイ・バンコクでの移動は公共交通機関の他にタクシーを使えた方が圧倒的に便利です。

でも、本当にタクシーが目的地に向かっているのか、知らない土地だと不安です。

パパLEOもバンコクに住んで5年近いですが、それでも初めて行く目的地の場合は、タクシーに乗りながらちょいちょいGoogleマップで確認しています。

パパLEOもバンコクに住んで5年近いですが、それでも初めて行く目的地の場合は、タクシーに乗りながらちょいちょいGoogleマップで確認しています。

旅行でタイに来られた場合は、その不安感はより高まると思います。自分が今どこにいるのか、周辺には何があるのか、ホテルまでどのくらいの距離なのか、常に把握しておくことが大切です。

そのためには、Googleマップをいつでも開けるように、何かあった時に誰かに連絡を取れるように、常に通信できる状態にしておく必要があります

通信手段があった方がいいのは、危機管理のためだけではありませんよ。

通信手段があった方がいいのは、危機管理のためだけではありませんよ。

近場で美味しいお店を探したり、SNSでタイムリーに旅の様子を投稿したり、翻訳機能を活用したりと、旅をより充実させるためにも常時ネットに接続しておくことをおすすめします。

 

というわけで、この記事では

  • タイ旅行をする際に最重要項目である通信手段
  • その選択肢とそれぞれの特徴・料金など、選ぶ時にポイントになる点

についてご説明します。

この中からご自身に合った通信手段を選んで、事前にしっかり準備しておきましょう!

目次

1. タイ旅行で使える通信(常時ネット接続)手段

タイ旅行で使える通信手段は以下の3つです。準備する上でハードルが低そうなものから順に解説していきます。

  • 日本の大手通信キャリアの海外ローミングサービス
  • レンタルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fiとか、モバイルルーターとかいう言い方もします)
  • タイのプリペイドSIM

1-1. 日本の大手通信キャリアの海外ローミングサービス

日本で利用している通信キャリアのローミングサービスをそのまま使います。SIMを差し替えたりルーターを借りたりする必要がないので、一番簡単な手段だと思います。

海外で日本のローミングサービスを使うと高い!というのが少し前までの常識でしたが、NTTドコモとauでは割安な海外定額ローミングプランが始まっています

◆こういう人におすすめ

  • Wi-Fiルーターを申し込んで、受け取り・返却するのが面倒
  • 自分でSIMを差し替えて設定するのが心配、面倒
  • タイ滞在期間中ずっとネット接続する必要はない
  • Docomoユーザーまたは、auユーザー
  • 選択肢の中で最安値でなくても、安心・便利を優先したい

◆メリットと注意点

【メリット】

  • 事前準備・設定がラク
  • 現地に着いてからうまく接続できないという心配が少ない
  • 日本の通信キャリアのサービスなので安心感がある
  • 余計な荷物(ルーターやその充電器)がいらない

【注意点】

  • 事前に該当プランへの加入申し込みが必要
  • 日本で加入しているデータ定額サービス/料金プランの容量からデータ通信を利用することになる

◆選択肢一覧

サービス名公式ホームページ
パケットパック海外オプションNTTドコモ
世界データ定額au

1-2. レンタルWi-Fiルーター

日本のスマホでSIM解除ができるようになるまでは、海外でのネット接続といえばレンタルWi-Fiルーターが主流でした。というと過去のもののように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。スマホだけでなく、タブレットやPCなど複数のデバイスでネット接続できる点が便利です。

パパLEOも今まで何回か利用しています。複数人で共有できるのはやっぱり便利ですよね。

◆こういう人におすすめ

  • 自分でSIMを差し替えて設定するのが心配、面倒
  • 複数のデバイスでネット接続したい
  • 家族で共有したい
  • 選択肢の中で最安値でなくても、安心・便利を優先したい

◆メリットと注意点

【メリット】

  • 設定が簡単
  • 複数のデバイスで共有すれば、一台あたりの料金でみたときにお得感がある
  • 出発前に空港で申し込むことができる(在庫がある場合)

【注意点】

  • 空港でも申し込めるが、在庫が無いと貸し出ししてもらえないので、事前に申し込んでおいた方がいい
  • ルーターの充電し忘れに注意する必要がある
  • ルーターを常に携帯しなければいけないので、荷物が増える
  • 紛失や返却のし忘れに注意する必要がある

◆選択肢一覧

ここでは、パパLEOが価格.comを見てユーザー評価が高かった3社(イモトのWiFi、グローバルWiFi、ワイホー)と料金が激安で気になった1社(グローバルモバイル)の合計4社のサービスを取り上げました。

レンタルWiFiルーター」はサービスの種類も多く、選び方で料金や利便性が大きく変わってきます。そこで、より詳しく上記4サービスのスペック比較、口コミ検証をして別の記事にまとめました。

レンタルWiFiルーターが気になる方は、ぜひこちらの記事もご確認ください。

 

1-3. タイのプリペイドSIM

タイ現地通信キャリアのローミングサービスに接続するプリペイドSIMを購入します。パパLEOは逆に日本に一時帰国した時に、日本のプリペイドSIMを購入して利用しましたが、すごく便利でした。個人的には一番好きな手段です。

◆こういう人におすすめ

  • 通信料金をなるべく安くおさえたい
  • タイ旅行を頻繁にする
  • SIMフリーのスマホを持っている
  • 設定を自分でできる自信がある
  • 英語である程度コミュニケーションがとれる

◆メリットと注意点

【メリット】

  • 料金が安い
  • チャージすれば今後も使える
  • 余計な荷物(ルーターやその充電器)がいらない

【注意点】

  • 現地に着いてから設定をする必要がある
  • SIMを差し替えるので、日本用のSIMを紛失しないよう注意する必要がある
  • SIMフリースマホ以外の人は、事前に日本でSIMロックを解除しておく必要がある

◆選択肢一覧

購入可能場所
日本のAmazonなどネットショップ
タイの空港(スワンナプーム空港・ドンムアン空港)
タイの通信キャリアショップ
タイのセブンイレブン
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2. 各通信手段の料金比較

ここでは、それぞれの通信手段を選んでタイ旅行をした時にどのくらいの料金になるのか、比較してみました。

以下の比較表でわかるように、旅行の日数によっても通信料金の重みが変わってきます。

単純に一日あたりの金額で比較した場合

通信手段料金
日本の通信キャリアの海外ローミングサービス980円/24時間
+日本で加入している料金プランの容量からデータ通信(*1)
レンタルWi-Fiルーター590〜1,780円/日(*2)
プリペイドSIM148円/日(*3)

*1:ドコモ、auともに基本料金は980円/24時間
*2:サービスやプランにより料金に差があったため、最安値〜最高値を表記
*3:日本でAmazonから購入した場合の[SIM料金+送料]で計算。タイ現地の空港で購入した場合も金額はほぼ同じ。

3泊5日の合計金額で比較した場合

通信手段料金
日本の通信キャリアの海外ローミングサービス3,920円
+日本で加入している料金プランの容量からデータ通信(*1)
レンタルWi-Fiルーター2,950〜8,900円(*2)
プリペイドSIM1,190円(*3)

*1:3泊5日の場合、移動日は半日使わないと想定し、タイ到着〜タイ出発までの期間、つまり[24時間 x 4回]で計算。
*2:サービスやプランにより料金に差があったため、最安値〜最高値を表記
*3:日本でAmazonから購入した場合の[SIM料金+送料]で計算。タイ現地の空港で購入した場合も金額はほぼ同じ。

7泊8日の合計金額で比較した場合

通信手段料金
日本の通信キャリアの海外ローミングサービス6,860円
+日本で加入している料金プランの容量からデータ通信(*1)
レンタルWi-Fiルーター4,720〜14,240円(*2)
プリペイドSIM1,190円+データ通信量次第では、チャージが必要かも(*3)

*1:7泊8日の場合、移動日は半日使わないと想定し、タイ到着〜タイ出発までの期間、つまり[24時間 x 7回]で計算。
*2:サービスやプランにより料金に差があったため、最安値〜最高値を表記
*3:日本でAmazonから購入した場合の[SIM料金+送料]で計算。タイ現地の空港で購入した場合も金額はほぼ同じ。8日以内にデータ通信量が合計3GBを超えると384kbpsへ速度制限がかかる。回避するためにはチャージが必要。

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3. 自分に合った通信手段を選んで、タイ旅行を安全に楽しもう

通信手段といっても、今は色々選択肢があって迷ってしまいますね。

冒頭にも書きましたが、タイではGoogleマップを使う機会が増えるはずです。ホテル内にWiFiがあるから大丈夫と楽観視しないで、常時ネット接続できる状況にしておくことを強くおすすめします。

 

旅行スタイル、同行者、デバイスの数、SIMロックの状態、許容金額など、様々な方面から検討し、ご自身が安心して旅行できる通信手段を選んでくださいね。

旅行スタイル、同行者、デバイスの数、SIMロックの状態、許容金額など、様々な方面から検討し、ご自身が安心して旅行できる通信手段を選んでくださいね。

また、「金額だけを見て選んだら設定がうまくできず使えなかった」「事前の申し込みを忘れていた」「荷物が増えて面倒だった」などということがないように、事前検討の際にこの記事が参考になれば幸いです!

情報通のレオンさんからの

補足情報

日本の格安SIM会社の海外パッケージについて

実はこの記事で紹介した3つの通信手段以外にも、格安SIM会社が提供する海外パッケージもあったのですが、mineoが2018年8月に、楽天モバイルが2019年1月にサービスを終了しています。

正直、料金にも割安感がなく、あまり魅力的なサービスには見えなかったので、軌道に乗らなかったんだと思います。IIJmioはサービスを続けていますが、今後どうなるかわからなかったので、この記事では選択肢にあげませんでした。

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パパLEO

パパLEO

やや人見知りでおっちょこちょい。自分では気のいいパパだと思います。子育てや生活に関して、気になることは即ネットで調べ、興味がわいたら本でさらに深く理解する、という習慣があります。

5年間のバンコク生活を経て今は東京在住。久々の日本での生活が安定するまでしばらくかかりそうです。

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