液体ミルクは、外出用・備蓄用として圧倒的に便利。育児の時短やサポートにも

2019-03-22

海外では普通に売られている乳児用液体ミルク。日本でも乳児用液体ミルクの製造・販売が解禁され、2019年3月、グリコから液体ミルクが新発売されました。

わが家は現在、粉ミルクだけでなく液体ミルクが普通に売られているタイで子育て中です。もうすぐ3歳の息子は液体ミルクを毎日飲んでいます。

外出時は常に液体ミルクをバッグに2本入れて出かけますし、息子が断乳する時にも液体ミルクには随分助けられました。

わが家の今日までの子育ては液体ミルク無しにはありえなかったと言っていいほどです。日本でも液体ミルクが広く普及して、忙しいパパ・ママの助けになることを願っています。

この記事では、液体ミルクに興味があるけど実際どうなの?と疑問を持っているパパ・ママに向けて、液体ミルクにはどんなメリット・デメリットがあるのか、わが家でどんな使い方をしてきたかをご紹介します。

目次

1. 液体ミルクとは

最初に液体ミルクの定義について簡単に説明します。すでに知っている方は読み飛ばしてくださいね。

内閣府男女共同参画局は、乳児用液体ミルクについて以下のように発表しています。

乳児用液体ミルクは、液状の人工乳を容器に密封したものであり、常温で長期間の保存が可能な製品です。そのまま飲むことができ授乳時の調乳の手間を省くことができることから、乳児用粉ミルクに比べ、授乳者の負担軽減や安全面で、次のような利点があると考えられています。

  1. 夜間や共働き世帯で時間が限られているとき、保育者の体調がすぐれないとき、さらには母親が不在のときなどでも、簡便かつ安全に授乳を行うことができる。
  2. 調乳用のお湯(70℃以上)が不要であり授乳に必要な所持品が少なくなることや、調乳を行わずに済むことから、簡便に授乳を行うことができる。
  3. 地震等によりライフラインが断絶した場合でも、水、燃料等を使わずに授乳することができるため、国内の流通体制が整い、使用方法やリスクに関して十分に理解されることを前提として、災害時の備えとしても活用が可能である 。
  4. 乳児を伴って来日する外国人の利便にも寄与する。

▲内閣府男女共同参画局・乳児用液体ミルクの普及に向けた取組より引用

乳児用液体ミルクの普及に向けた取組からの発表だけあって、良いことがたくさん書いてあります。パパLEOも液体ミルクが普及することは良いことだと思います。理由はこの記事に書いていきます。

またウィキペディアでは「乳児用液体ミルクは0〜12ヶ月までの乳児が母乳の代わりに飲むことができるよう栄養成分を調整されたミルクのこと」と記載があります。

12ヶ月までの乳児とありますが、タイでは幼児用の液体ミルクも売られていて、わが家では断乳をきっかけにフォローアップミルク代わりに液体ミルクを飲ませ始めました。息子は3歳目前の今でも毎日飲んでいます

日本で販売されているのは乳児用液体ミルクのみですが、個人的には3歳くらいまでなら乳児用でこと足りると思っています

2. 液体ミルクのメリット

液体ミルクのメリットは上記の内閣府男女共同参画局の発表にも記載されていますが、もう少し簡潔にまとめつつ、実際使っていて感じるメリットも加えました。それが以下の5点です。

①常温保存可能
②賞味期限が長い
③清潔・安全
④開封してすぐに飲める
⑤少量個包装で持ち運びに便利(外出時・旅行時)

①と②が液体ミルクの最大のメリットです。でも液体のミルクを常温で長期間保存できると聞くと日本人としては逆に心配になりませんか?

パパLEO夫婦も最初は心配でした。ものすごい添加物が入っているんじゃないの?とか本当に身体によいものなの?とか疑問が出てきました。

タイで普通に売られているけど、日本と比べて衛生面での感覚がだいぶ違うタイだし…信用して大丈夫なの?とも思いました。

でもタイだけでなく欧米では液体ミルクが粉ミルクと同じように選択肢のひとつになっていると知り、多少の不安は感じながらも使い始めました。

フィンランドでは乳児用液体ミルクと粉ミルクの割合が9対1だそうです。これだけ普及している国があるとずいぶん安心感が高まります。

そして使い始めてその便利さがわかりました。子どもが飲みたいと言った時にすぐ与えることができます。少量個包装(パック)なので、そのままバッグに入れられて外出時の準備も手間がかかりません。旅行で飛行機に乗る時も便利です。

飛行機の場合、2〜3パックだったら手荷物に入れていても手荷物検査で没収されることはありません。係の人に聞かれたら、子どものためのミルクだと言えば問題なく通してくれます。

しかも調べたところ、粉ミルクよりも液体ミルクの方が雑菌が入りづらいそうです。確かに粉ミルクは調乳するたびに開け閉めするので雑菌が入る可能性がありますが、液体ミルクは密封パックで使いきりなので清潔です。

また僕自身がかなりのアレルギー体質なので、息子のアレルギーも心配しましたが、今のところアレルギーもなく、38℃くらいの高熱が年に1回出るか出ないかの健康っぷりです。

息子は食べるより遊ぶのが優先で、遊びに夢中になってほとんど食事をしない時もあるんですが、そういう時もミルクだけは飲みます。むしろお腹が減っているからいつも以上にたくさん飲みます。食事で不足している栄養素を液体ミルクから摂っている状態です。

そんなこんなで、今では最初の頃の心配はどこへやらです。日本に帰国してからも液体ミルクは常備して、息子の急な要望・外出時、そして災害時に備えるつもりです。

▲わが家の外出時に欠かせないセットです。100均の保冷バッグに液体ミルクと保冷剤を入れてセット完了。常温保存できる液体ミルクですが、息子は贅沢にも冷えたミルクじゃないとイヤだと言うので、保冷剤を入れて持ち運んでいます。

3. 液体ミルクのおかげで断乳できた息子

冒頭でも書きましたが、うちの息子は液体ミルクがあったおかげで断乳に成功しました。もし同じようなケースで断乳にチャレンジするご家族がいたら、こんな例もあるということを思い出していただければ幸いです。

断乳前の息子

息子が断乳したのは1歳2ヶ月頃でした。それまでの息子は母乳への執着が強く、大量に母乳を飲んでいて丸々太っていました。

▲8ヶ月頃

様子としてはこんな感じでした。

  • 1日に10回以上、飲みたい時に母乳を飲む
  • 夜中も母乳を飲むために起きる
  • 哺乳瓶は一切受けつけない
  • ヤクルトや紙パックの果汁ジュースは大好きでストローで飲む
  • ストローマグに入れた水は多少飲む
  • ストローマグに入れた粉ミルクは絶対飲まない

母乳は血液の成分から作られるため、大量に飲まれることで妻はヘトヘトになっていました。夜中に起きる回数が多いのも母乳を飲んでいるからじゃないかということで、断乳をすることになりました。

でも断乳する上で心配だったのが息子の栄養面でした。それまでは母乳をたくさん飲み、離乳食はあまり進んでいなかったので、母乳をやめることで栄養が足りなくなってしまうのが懸念されました。

粉ミルクで代用したくても、哺乳瓶は口にしないし、ストローマグでも中身が粉ミルクだと飲んでくれません。水もそんなに大量には飲まないので、栄養面だけでなく脱水も心配な状況でした。

そんな時に栄養学を専攻していたタイ人の友達が教えてくれたのがEnfagrowというブランドの液体ミルクでした。

▲日本でも値段が高いですが並行輸入で売られているようです。

ダメ元でEnfagrowの液体ミルクパックを買って与えてみたところ飲んでくれたのです!紙パックの形状とストローの触感がジュースやヤクルトみたいで気に入ったようでした。

ちなみに日本で発売されたグリコ・アイクレオの液体ミルクは、ストローを通して哺乳瓶に移し替えて飲むことを前提にしています。ただ紙パックにストローという形状を見る限り、お子さんがストローで飲めるのであれば直接ストローから飲んでも問題なさそうです。

 

もしかしたらEnfagrowの味が好きなのかも?!と同じブランドの粉ミルクを買って来て飲ませようとしましたが、撃沈しました。

断乳自体はやっぱり大変で、お腹が空くとママを探して大泣きするという日が10日間くらい続きました。

ママの顔を見ると思い出して泣くので、断乳期間の昼間、保育園以外の時間はベビーシッターさんに来てもらいました。ベビーシッターさんに液体ミルクのパックを持って外遊びをしに行ってもらい、息子のお腹が減ったら液体ミルクを飲ませてもらっていました。

もし液体ミルクがなかったら、栄養面・脱水面で心配になり断乳が思うように進まなかったと思います。ほんとうに液体ミルクさまさまです。

断乳後の息子

妻いわく断乳成功後もしばらくは、急に思い出したように母乳を飲みたがる時があったそうです。でもそういう時も液体ミルクをすぐに与えれば、そっちを飲んで満足してくれたとのこと。

もし粉ミルクで調乳に時間がかかっていたら、お腹が空いて我慢できずに母乳への執着がよみがえることがあったかもしれません。

液体ミルクだとその場で瞬時に用意できるので、焦る必要もなくて助かりました。

息子は今でも一日に2〜3本の液体ミルクを飲んでいます。夜寝る前も布団の中で液体ミルクを飲むのが儀式のようになっています。

時には夜中に目を覚ましてミルクを飲みたがることもあります。そういう時もストローで飲める紙パックなので布団の中でチューっと飲んでそのまま眠りに戻ります。

虫歯の心配はさておき、液体ミルクのパックを枕元に置いておいて布団の中でも飲ませられるのは便利です。

4. 液体ミルクのデメリット

ここまで液体ミルクのメリットばかりに触れてきました。わが家にとってはデメリットよりもメリットの方が大きかったのでそうなったわけですが、デメリットについても触れておきたいと思います。

実際に使っているわが家で考えられる液体ミルクのデメリットは以下の3点です。

①値段が割高
②開封後は要冷蔵で24時間以内に飲み切る必要あり
③重いので買い物の時に運ぶのが大変

③は日本であればネット注文で宅配ができるので問題なさそうです。タイだと物流の安定感がまだまだなので、ネット注文の宅配はあまり積極的には使っていません。なのでパパLEOが週末に一緒に買い物に行った時にまとめ買いしています。

②の開封後の消費期間が24時間と短いのはちょっと面倒です。息子が1歳台の頃は一度に飲む量も少ないし、親の方も24時間以内を厳守していたのでやむなく廃棄しなければいけないことはありました。

でも最近では24時間を超えていても冷蔵庫に入れておいて気にせず飲ませています。開封後数時間常温に置いていることも結構ありますが、それで息子がお腹を壊したことはありません。

開封後24時間以内に飲み切るかどうかは、なるべくそうするけど少しくらいは大丈夫という認識です。

一番の問題は①の値段が割高な点です。息子にいつも飲ませているEnfagrowは1パック(180ml)17バーツ(約60円)です。これでもタイの物価で考えると少し割高ですが、日本のグリコ・アイクレオの場合は格段に高くて1パック(125ml)で210円くらいで売られているようです。

210円もすると1日に2〜3パックも飲ませるわけにはいきません。でも例えばわが家の断乳の時のような状況だったら、期間限定で液体ミルクを使うのはありなんじゃないでしょうか。またいざという時のための備蓄として常に1ダースほど家に置いておくのは、災害の多い日本では必須だと思います。

アイクレオ1ダースだと約2,500円です。これくらいの特別出費であれば、パパが飲み会を1回我慢するとか、ビールの本数を減らすとか、ゴルフの回数を減らすとか、何かを我慢すればカバーできる金額です。

わが家もあと3カ月くらいで日本に帰国するので、帰国後は僕も何かを我慢して液体ミルク購入に協力します。

日本のパパさんたち、一緒に頑張りましょう。

5. 液体ミルクを上手に活用して育児の手間を減らそう

値段が高いことがネックの乳児用液体ミルクですが、グリコ・アイクレアの発売当初の売れ行きは好調のようです。

値段的に考えて、今のところの購入目的は日常使いよりは災害時のための常備用が主だと思います。

ですが日常の中でも力を抜きたい時やしんどい時、時間がない時といった、災害時ほど超緊急ではないけれどSOSを出したくなる時がありますよね。そんな時にパパ・ママが頼れる存在のひとつとして、液体ミルクを常備しておいてはどうでしょうか。

日本で発売された液体ミルク・アイクレオは、わが家からするとぜいたく品と言えるレベルの値段です。でも子どもが小さいうちは美味しいレストランに行くとか、おしゃれなカフェに行くとか、そういったぜいたくを諦める日々が続きます。他のぜいたくを我慢している分、子育ての中で少しぜいたくをすることがあっても良いんじゃないかとパパLEOは思います。

それに液体ミルクを利用する家庭が増えれば生産量が増えて、いつか値段も下がるのではと期待しています。良いもの、便利なものはどんどん普及させて、なるべくストレスのない生活・子育てをできる日本社会になってほしいです。

この記事が誰かにとって液体ミルクを購入するきっかけになり、液体ミルクの普及に少しでも貢献できれば嬉しい限りです。

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