
転職も独立も無理だと悩む40代の知人から相談を受けた話
会社を辞めることを公表したら、周りから「会社を辞めたいけど、どうしていいかわからない。」「今の会社に対する不満を聞いてほしい。」という相談を受けるようになりました。
パパLEOも会社を辞める決断をするまで、たくさん悩みました。その時は本を読みまくって、ポジティブな未来を想像できるように自分自身を理論武装しました。
▼詳しくはこちらの記事に書きました。興味があればぜひ。
自分が悩んでいた時は気づきませんでしたが、急に相談を受けるようになり、実は同じように悩みながら一歩を踏み出せず、身動きが取れなくなっている人は結構いるんだとわかりました。
きっとこの記事を読んで下さっている方の中にも、今の仕事に悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか?
そんな方にとっての助けになればと思い、この記事では、相談を受けたある知人の事例とパパLEOからのアドバイスをまとめました。
この記事で紹介する知人はパパLEOとは別の会社に勤める40代半ばの男性です。
会社に不満があり健康に支障をきたすほどですが、年齢が気になり転職活動ができずにいます。独立するにしてもリスクが怖い、独立してまでやりたい事がないという悩みを抱えています。
結論から言うと、この知人には「転職+副業」をお勧めしました。
身動きが取れないほど悩んでいる人にとって、「転職+副業」ってハードル高くない?と思われるかもしれません。
でもこの記事を読んでいただければ、僕がこの知人に「転職+副業」をお勧めする理由がわかります。
決して無謀なチャレンジ精神や根性論で言っているわけではありません。「転職+副業」がベストだと考えて回答しました。身動きが取れない状態から一歩抜け出すための考え方と手段を伝えました。
詳しくは本文にまとめましたので、ご一読ください。
目次
1. 会社を辞めたい理由
知人が会社を辞めたいと考えるに至った経過を大まかに書きます。僕自身とは異なる理由でしたが、知人と同様の理由で悩む方が少なからずいるはずだと確信しました。それはドラマに出てきそうな典型的なシチュエーションだったからです。
1-1. 人事考課で思いもよらない低い評価を受けた
知人は元々仕事への意識や意欲が高く、仕事をしながらスキルアップのために都内の某大学院に2年間通いビジネス系の講座を終了するほとでした。
人事部に勤務していて、会社の業務効率化を進めるためにシステムの導入を進めるよう働きかけるなど、会社への貢献意識も高い人です。
ところが3月末の人事考課で、自身が取り組んできたことをことごとく否定され、自己評価を下げるように強要されたというのです。
ここで読者の方に状況を理解していただきやすいように、知人の会社の人事考課システムについて説明します。
- 人事考課の評価者は「①自分自身 ②直属の上司 ③直属の上司の上司」の3段階で行います。
- 営業成績、プロジェクトマネジメント、自己啓発などの項目別に10段階評価で点数をつけます。
- 最終的な評価は③で出されたものになります。
- 通常は上にいくほど厳しい評価をするので、ほとんどの人が自分自身の評価(①)は、やり過ぎないほどに少し高くつけます。

知人は全ての項目を平均(5.0)よりやや高めの6.5や7.0と自己評価(①)で提出しました。
実際プロジェクトマネジメントに関しては、100人規模の社員旅行の企画・実行を1人で行い、人事部員として社員をまとめる役割を果たしたそうです。また自己啓発についても、前述したとおり仕事をしながら大学院に通いスキルアップを果たしています。
ところが、こういった活動が全く評価されず、点数を5.0以下に修正して提出し直すように直属の上司(②)に言われてしまったのです。
しかもその理由は、直属の上司の上司(③)から言われたから、というお粗末なものでした。
直属の上司(②)からは、「③は期待しているからこういう評価をしているんです。その通りに評価を下げなければ、③はがっかりしますよ。今回の件は我慢して将来に向けて頑張ってください。」と全く意味のない言葉をかけられたそうです。
最終的な評価が③で決まるとはいえ、①→②→③であまりに評価に乖離があると、上司の管理能力を疑われるため、①の自己評価から下げるよう強要されたわけです。

知人は人事部所属なので、社員全員の評価を見ることができる立場で、自己評価を5.0以下で提出している人がいないこと、つまり5.0以下で提出するということは、会社全体で最低の評価になるということを知っていました。
なぜ自分がこんな仕打ちを受けるのか、とやるせない気持ちを抑えながら、言われたとおりに自己評価を4.8まで下げて人事考課書類を再提出したそうです。
このやり取りはメールで行われていて、知人からメールの画面が転送されてきたので、パパLEOもしっかり見ました。悲しい話ですが、こういうやり取りが実際になされているんですね…。
1-2. 別部署から歳下の上司が異動してきた
この人事考課に追い討ちをかけるように、社内の別部署から知人より歳下の社員が知人の上司として配属されたそうです。この上司は前述した上司(②)の代わりではなく、②と知人の間に新たなポジションを作っての配属だそうです。
詳しい状況はわかりませんが、これは実質的に知人が降格させられたと考えてもおかしくありません。
1-3. 頼みの綱の産業医も頼りにならなかった
人事考課の一連のやり取りで精神的に参ってしまった知人は、産業医にメールで相談をしました。その際に状況を説明するために上司からのメールを転送したそうです。
するとまさかの事態に!
産業医が知人からの相談メールを知人の上司(②)に転送してしまったのです。
社内のやり取りを産業医に転送したことで上司に注意され、状況がより悪化するはめになりました。
知人は現在体調を崩し、病院で処方された自律神経の薬を飲みながら会社に通ってい ます。
2. 会社を辞めたくても辞められない理由
こんなひどい状況になってしまい、パパLEOに相談をしてきた知人ですが、その相談は「会社を辞めたくても辞められない。」という内容でした。
話を聞く限り、今すぐにでも辞めた方がいいと思いましたが、会社を辞める決断をするのが簡単じゃないことは僕自身も経験しているのでわかっています。辞められない理由を聞いてみました。
知人が会社を辞められない理由は、「年齢・リスクへの恐怖・やりたいことが無い」でした。
2-1. 転職するにも年齢が気になる
知人は現在40代半ば。転職するにしても年齢的に良い条件の仕事が見つからないのではと考え、転職活動に踏み切れずにいました。
でも40代半ばとはいえ、仕事をしながら大学院に通う熱意があるほどの人です。転職活動を始める前に自らの判断で年齢を理由に諦めてしまうのは勿体ないというのが僕の率直な意見です。
2-2. 独立するにもリスクを取りたくない
リスクに対する恐怖は誰でも持っているものです。知人も年齢や今後の生活のことを考え、独立することには躊躇を感じるようです。
この気持ちは僕もよくわかります。僕自身も独立を決めて会社にも報告し、退社までの残り期間を過ごしている状況ですが、独立後の生活のことは全く読めませんし、不安がつきまとっています。
でも不安がっていても何も変わらないので、少しでも不安を消すために、今のうちにできることをやっておこうと考えています。このブログ運営もそのひとつです。
2-3. 独立するにもやりたいことがない
知人が独立をできないと言うもう1つの理由は「やりたことがないから。」とのことでした。
これに関しても、そう考える気持ちはわかります。やりたいことを見つけてそれで独立するのって、簡単なようで実はすごく難しいです。
僕自身もやりたいことを見つけて独立を決めたわけではありません。会社を辞めて独立したいというのが先にありました。
独立後に取り組む事業は自分で決めて、少しずつ準備も進めていますが、それが本当に心の底からやりたいことなのか?と聞かれたら、答えに困ります。やっていくうちにのめり込んでいくかもしれないし、もっと別のことをやりたくなるかもしれません。
そんな状態でも会社を辞めて独立を決めたやつもいるんだと知ってもらえれば、少しは気持ちもラクになるのではないかと思い、自分の状況を伝えました。
3. パパLEOからのアドバイス「転職+副業」
この知人に対するパパLEOが考えるベストな悩み解決法は、「転職して新しい会社での条件(特に給料面・やり甲斐)で満足がいかなければ副業をする」です。
一言で書いてしまうと当たり前だし、ぼんやりしたアドバイスに見えるので、もう少し噛み砕いて説明します。
3-1. 転職の準備をする
知人の場合は、上司との信頼関係が完全に崩れて、会社に対する不信感が高まってしまっているので、このまま今の会社にいることは得策ではありません。すでに体調に影響が出て薬を服用するところまできていることからも、限界に近い状況です。今の会社は辞めるべきです。
年齢を理由に転職活動を諦めているので、まずは転職エージェントに登録することを勧めました。転職エージェントに登録すれば、自分のキャリアや希望に合った仕事を色々紹介してもらえますし、無料でコンサルもしてくれます。本当に40代半ばでは転職が難しいのか、市場価値を客観的にみてもらうべきです。
年齢に関わらず、転職して給料が上がる人もいれば下がる人もいます。自分が何を重視して次の仕事先を選ぶか次第です。信頼できる人間関係が築ける職場の方が、殺伐とした職場で高い給料をもらうよりも幸福度は高かったりします。
知人は今より良い仕事が見つからないと思い込んでいますが、僕からしたら心身ともに不調をきたす状況にある今の職場の方がよっぽど条件が悪いように見えます。転職してこれ以上悪い環境にはならないはずです。
でもそういうことは、自分自身では気づきづらいものです。悩んで行き詰まっている時は特に周りが見えなくなります。だからこそ客観的に今の状況を見てもらえる転職エージェントへの登録をするべきだと伝えました。
知人にはリクルートエージェントを紹介しました。成功実績NO.1でスタッフも各業界の専門性が高いので、実際の求人案件と照らし合わせて市場価値を的確に判断してもらえるからです。
登録だけなら履歴書も職務経歴書もいらないシンプルさも躊躇している知人の背中を押すには良い点だと考えました。
★リクルートエージェントに関する詳細は下記のリンクから確認できます。
3-2. 副業について検討する
転職活動と同時に、副業についても検討することを勧めました。これには2つの理由があります。
1つ目は、転職活動で自分が理想とする仕事に100%近い職場が見つかりそうにない場合、70%の職場でもいいから転職し、残りの30%は副業で補うという考えです。
70%とか30%とか言っているのは、給料面で考えてもいいし、やり甲斐で考えてもいいです。それは会社での仕事において何を重視するか、その人次第です。
100%を求めなければ、転職活動もリラックスして臨めます。転職エージェントに登録して市場価値を客観的に評価してもらうべきと言いましたが、実は客観的に評価されるのって怖いんです。
思った以上に自分の評価が低かったら?と思うと転職エージェントへの登録も躊躇してしまいます。でも、100%評価してもらえなくても残りは別のところ(副業)で自分を生かそうと考えられれば、評価も気にならなくなります。
2つ目は、副業に取り組むことで、やりたいことが見つかるかもしれないという考えです。
副業なので何をやるかは自分次第。色々試しているうちに、自分が興味を持てる分野が見つかる可能性があります。おまけに副業を通して新たなスキルが身につきます。
今流行りのブログ運営も副業でやっている人がたくさんいます。かく言うパパLEOも副業でブログを始めました。結果、ブログ運営を通して新しいスキルや情報の獲得に成功しています。正直収益面ではまだまだですが、興味のある分野が何となく見えてきて、それに対するアンテナも高まってきています。
4. すぐに取り組める小さな一歩を踏み出そう
転職エージェントへの登録も、副業の検討も、初期投資ゼロで今すぐに始められます。
この記事で紹介した僕の知人のケースのように、今の職場環境に深い悩みがあり、前にも後ろにも進めないという感覚に陥っている方がいたら、試しに一歩踏み出してみてください。
どちらもリスクはゼロですが、得るものは必ずあります。いきなり大きく環境を変える必要はないんです。まず転職エージェントに登録して、自分に合った副業を検討して始めてみるだけです。
それだけで一年後、気づいたら景色が変わっていたという状態になっているはずです。
知人には偉そうにアドバイスしましたが、僕自身も半年くらい前に会社を辞める決断をし、4ヶ月前に会社に報告したところです。
でも一歩踏み出したことで、今まで見えていなかった景色が見えてきました。これからも小さな一歩の積み重ねを続けていくつもりです。
ぜひ一緒に、人生をアップデートしましょう!
\登録時は職務経歴書・履歴書不要/

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パパLEO
やや人見知りでおっちょこちょい。自分では気のいいパパだと思います。子育てや生活に関して、気になることは即ネットで調べ、興味がわいたら本でさらに深く理解する、という習慣があります。
5年間のバンコク生活を経て今は東京在住。久々の日本での生活が安定するまでしばらくかかりそうです。
詳しいプロフィールはこちら。
この記事の目次
転職も独立も無理だと悩む40代の知人に「転職+副業」を勧めた理由
1. 会社を辞めたい理由
2. 会社を辞めたくても辞められない理由
3. パパLEOからのアドバイス「転職+副業」
4. すぐに取り組める小さな一歩を踏み出そう